和風のロゴ作成をする際に使えるパーツ類

和風のロゴ作成をする際、どういったものが思い浮かぶでしょうか。お城や侍、忍者など、まさに外国人から見たステレオタイプの日本像が思い浮かぶかもしれません。それらは現代日本のモチーフでは「和風」というイメージになりにくいとしても、「和風」だとイメージできるものならそれで良いのです。

過去の日本で使われていたパーツでも問題ありません。

前向きな考え方で、和風をデザインするべきです。

ロゴ作成のデータ形式とその特徴について

和風であることが重要で細部にこだわりすぎない

和風のロゴデザインをする際、思い浮かぶ物にお城や刀、鎧兜などがあります。それは現在日本では使われていないものですが、和風デザインなのかと悩むかもしれません。しかしそれがどんなイメージかと言われれば和風デザインになるので、それを気にする必要はありません。

昔だからとか、現代じゃないからとかは関係なく、和風はそういうものだと思ってデザインに組み込みましょう。他の国にはないものを添えるだけで、一気に和風になるのは非常に大きな強みです。同様に、時代考証も深く考える必要はないと言えます。

外国人からは日本には今でも忍者がいると思われていますが、いないからといって忍者を和風のイメージで使わないのはもったいないです。そしてそれがたとえ同時期に存在しないものだったとしても、そこは気にしないでいいかもしれません。

戦国時代の兵士と奈良時代の武士が多少混在していても、それは別にアメリカの兵士には見えない訳で、結局持たれる印象は和風に落ち着きます。時代が違うからとこだわっているとデザインできるものもできないので、よっぽどそこにこだわっているサイトでもない限り、ロゴデザインでは気にしないでいい部分と言えるでしょう。

地理的パーツを用いた和風

和風ロゴを作成するとして、日本の自然や地理的に思い浮かぶパーツがいくつかあります。まず初めに思い浮かぶのは日の丸でしょう。国旗でもあり、日の出ずる国として日本をすぐイメージしてもらえます。世界中の人が同じように恩恵を受けている太陽が、このように和風のイメージと結び付いているのはよく考えると凄いことですが、実際にイメージができているのですから日の丸は欠かせません。

単純に日の丸に似せたデザインでもいいですし、浮世絵風に太陽を描いても和風のデザインは生きてきます。次に思い付くのは富士山でしょうか。外国人からのフジヤマとして知名度のある富士山は、その稜線の美しさから日の丸とセットで使われることの多いデザインです。

山と太陽だけで和風になってしまうのですからマジックのような話ですが、実際によっぽど色合いやバランスを間違えない限り完全に和風に見えるので、使わない手はありません。ロゴ作成ではシルエットを使ったり背景に組み込むなどすると、上手い具合にデザインに活かせるかもしれません。

富士山は頂上付近にある雪とその下の色とのコントラストが映える山なので、上手くその要素を入れたデザインにすると認識されやすくなります。

建築物をパーツとして用いた和風

建築物でも、それをロゴに使えばすぐに和風をイメージしてもらえるものが多くあります。まず鳥居が挙げられるでしょう。非常にシンプルな造形ながら、一見して鳥居だと分かるあのデザインは正方形に収まりやすく、使いやすい形をしています。

ただし無関係の物に使うとイメージが宗教方面に行ってしまうため、神社の関連したロゴに使うと効果的かもしれません。次に挙げられるのは五重の塔です。普通の家であっても日本式家屋は特徴のあるものですが、五重の塔は特に文化財であり、世界的知名度もあるため和風のイメージがさっと付きます。

色を付けてもいいですし、シルエットだけでも五重の塔と分かるあの形は、抑えておきたい和風テンプレートに含まれるでしょう。京都はその町並だけで和風といった感じがありますが、その中でも五重の塔の和風イメージは強烈なものがあります。

色合いを調整するだけで和風になる

和風ロゴを作成する際、手っ取り早く和風にする方法が日本の伝統色を使うことです。東京スカイツリーの雅カラーなどが日本古来の色として有名なところですが、webサイトと同様、ロゴ制作も色の組み合わせが重要です。

淡い黄緑色の萌黄色、淡いピンクの紅梅色、薄めの紫の二藍などは、すっと簡単に和風にしてくれる色の組み合わせです。これは主に平安時代をイメージした色ですが、他の時代にもその時代を想起させる色というものがあり、各時代に合わせた色を使えば非常に簡単に和風ロゴのイメージが定まります。

イメージ色が決まればそれにバッティングしないように文字やパーツを入れていけば良いのです。また、桜を中心としたピンク色のデザインも非常に和風と言えます。桜の木、花びらはただの植物にも関わらず、日本の和のイメージが付いており、それをスタイリッシュにデザインすることで和風を表現できます。

英語で桜は「Cherry blossom」ですが、近年日本のイメージが付いて「Sakura」と呼ばれることもあるそうで、桜と和風の親和性は非常に高いのです。色合いの技術的なところでは、ぼかしの方法が水墨画などとマッチし、和風要素を加えるのに使えるでしょう。

また、かざね色目という着物の重ね着によるグラデーションを再現した方法も、和風と言えます。

筆字や和風フォントを活用する

ロゴ作成には文字もほぼ必須と言えます。そこで文字を和風にする方法ですが、てっとり早くイメージが固まるのが筆字です。昔ながらの筆跡を再現することで、スタイリッシュというよりは厳かな雰囲気になり、和風の趣が出てきます。

ロゴ作成と言うとよく使われているのはアルファベットを用いたデザインですが、そこを漢字かひらがなにした上で筆字にすることで、簡単に和風の表現ができます。また、和風フォントを使うという手もあります。特に明朝体が日本語と相性が良く、見やすさというよりはキリッとしたたたずまいから和風の雰囲気を醸し出します。

ロゴに使うとなるとたくさんの文字数は使えませんが、上手くポイントを印象深く和風フォントで決めることで、全体のデザインを和風に持って行けるでしょう。

パーツを抑えて一気に和風に

日の丸や五重の塔など、どれも一見してそれだと分かる強いパーツを持っているのが和風デザインです。

しかし文字から色合いからグラデーションからアイテムまで、みんな使ってしまってはくどいものになってしまいます。

バランスに気を付けて、盛り込みすぎない程度に上手く使っていけば、いい塩梅でザ・和風のロゴをデザインできるでしょう。